FXスワップで稼ごう!長期投資のススメ

米決算と米住宅指標に注目

米株投資家が注目するVIX指数(S&P500ボラティリティインデックス)や景気判断に使用されるバルチック・ドライ海運市況は、このところ景気に対する悲観的な見方が後退していることを裏付けており、マーケット参加者のセンチメントは改善していることが窺える。

 

先週の為替相場を振り返ると、米国金融機関の決算が注目される中、米国会計基準審議会(FASB)が時価会計基準を緩和したことで最終利益が押し上げられ、大手銀行の決算はマーケットの事前予想を上回る結果となり、週前半のドル相場を支える要因となった。
ドル円相場は株価の堅調な地合いに支えられ100円台で推移していたが、中国の1-3月期国内総生産(GDP)伸び率が1992年統計開始以来最低の水準となったことで景気に対する楽観的な見方が後退し、98円台まで下落する動きを見せた。
これらの動きを振り返ると、米銀の決算に関して市場は既に織り込んでおり、他の材料に反応しやすい状態であることが窺える。
また今後発表される米金融機関の決算内容が予想よりも悪かった場合には、円高に振れやすくなる状況であることを念頭に相場に臨みたい。

 

今週は24日(金)にG7(主要国財務相・中央銀行総裁会議)が行われる予定で、財政出動など米国と欧州の姿勢の違いはあるものの、前回G20同様に各国の足並みを揃えることができるのであれば、さほど材料視されることはないだろう。
その他主要な指標では米国の中古・新築住宅販売件数が23,24日に予定されている。
住宅ローン金利の低下や価格の下落に伴い、上振れのリスクが警戒されている一方、前月の上振れの反動から減少する可能性を指摘する声もあり、住宅関連の下げ止まりを確認できれば素直にドル買いとなり、反動減となれば、調整のドル売りを誘うことになるだろう。

 

今後も米自動車大手の破産法申請リスクや米銀の5月初旬に予定されているストレステストの結果など神経質な展開が予想されるが、今回はテクニカル的にドル円相場を探ってみたい。
中長期のトレンドを探るには週足チャートが参考になるが、現在は一目均衡表の雲下限を上抜けできるか重要な局面に差し掛かっていることが分かる。
先行スパンである雲下限は100円70銭付近に、雲上限は103円40銭付近に位置しており、緩やかに右肩下がりの曲線を辿っている。
転換線が下から基準線を上抜けしていることから、ドル買いを誘いやすい流れにあり、景気の底打ちから株価が反発してくると、まず雲の下限、上限の上抜けを目指すことになる。
昨年6月にこのゴールデンクロスが示現した際は、2ヵ月かけて3円程上昇し、110円台に乗せる値動きを見せた。

 

一方で、雲に上値を抑えられると、上値の重さを確認したことにより、ポジションの巻き戻しによるドル売りが持ち込まれる展開となってしまう。
2007年8月に雲下限を割り込んで以来、ドルの上値を抑えてきただけに、このレジスタンスとなる雲を簡単に突破することは難しいと思われる。
トレンド突破には相当の理由が必要となるだろう。
先行スパンの雲下限は夏に向けて95円付近に落ちてくるため、今後の方向性を探るには、ここ1〜2週間での値動きが非常に重要となってくる。

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